と、箒木(ははきぎ)の時に男達が話していた通りの野望?妄想?を実現させてみたくて、たまらなくなりました。 そして、その女の子をお世話させていただけませんか?と頼みます(いやもう、怪しさ全開ですから・・・) 尼君はびっくりです(そりゃそうだ) もちろん、断るわけです。幼過ぎるし、娘の忘れ形見ですし、手放せないですよね。あまりにも幼くて、殿方のお相手もできずに、傷ついたり、光源氏が愛想つきても困ります。心配でたまりません。 あと4年経ったら来てください。と返事をします。 何度も歌を詠んで、姫を一目みて忘れることができません、どうか連れていくことを許してください。と尼君に伝えても、ほんの子供を気に入るなんて何かの勘違いでしょう。という返事ばかりです。 (まさか尼君も、むしろ何もわかっていない幼い子供だからこそ余計にいい、教育しがいがあるんだ。なんて、光源氏が考えていたなんて、思ってもみなかったでしょうね・・・。何を考えているんだ、この男は。と私なら思います(~_~;)) 光源氏、出立する さて、光源氏の病気の具合も落ち着いてきたので、京へお戻りになろうかという頃、心配した左大臣やそのご子息、頭中将や差中弁(さちゅうべん)やら家来やら、大勢で光源氏を迎えにやってきました。 美しい山の景色の中で、一向は出発前に音楽を奏でます。(さすが貴族!) そして、出発を見送るもの達は、身分の低いものであっても、光源氏の美しさや素晴らしさを思い出して涙を流すのでした。 感想 藤壺の女御と会えない、報われない想いを、姿の似ている若紫に慰めてもらおう。 まだ小さいから、教育して頭中将(とうのちゅうじょう)達が出会ったことがないと嘆いている「理想の女」に仕上げてやろう。 という欲望丸出しの源氏の君。 美男子でお金と権力があるという設定なので、女性読者から受け入れられてますけれどもね・・・ 女の子が可哀想とか、藤壺の女御の代わりにしたらダメだ・・・。とか思わないのは、やっぱり帝の息子だからでしょうか。 「俺様が愛してあげた女は最高に幸せなんだぜ!」位に、自身満々ですね。それとも、何も考えてないのか・・・? とにかく自分のことしか考えていない光源氏である。 そして、出てきました。「明石の君」! !こんな所に伏線を張っているなんて、やりますなあ~。 まさか後から出てきて六条院のメインメンバーに食い込んでくるとは。笑。面白い。 そして「若紫」は後編へ続きます。 → 源氏物語のあらすじ~若紫2~
こんにちは。塾予備校部門枚方本校の福山です。 源氏物語『若紫』 の口語訳&品詞分解、後半です。 ぜひテスト対策にご活用ください!
【第五帖】若紫(わかむらさき) 白描 源氏物語 雀の子を、犬君(いぬき)が逃がしつる。伏籠(ふせご)の中に、籠めたりつるものを・・・ ■現代語訳 若紫「雀の子を、いぬきが逃がしてしまったの。ちゃんとかごにいれておいたのに・・・」。 ■鑑賞 春、瘧病(わらわやみ)にかかった源氏の君は、加持祈祷を受けるために、北山のお寺にお出かけになりました。 そこで、藤壺の宮にうり二つの美少女を垣間見ました。 最愛の妻となる、若紫の姫君(紫の上)との出会いです。 姫君には、兵部卿という父君がおありなのですが、母君を亡くしてからは、継母の北の方から疎まれ、 お祖母様の尼君の許でさびしく暮らしていたのです。 源氏の君は、若紫の姫君が、藤壺の宮の姪であることを知ると、自分の側において、理想の女性としてお育てになりたいと考え始めます。 北山の尼君が亡くなり、父君の兵部卿が、姫君を引き取ろうとすると、すでに源氏の君が強引に連れ去った後でした。 その一方で、源氏の君は藤壺の宮と夢のような逢瀬を持ちます。 「このまま夢のなかへ消えてしまいたい―――」 そして、この許されぬ恋のはてに、藤壺の宮は不義の子を身籠ってしまいます。
妻 と 離婚 したい 性格 の 不一致, 2024